奥州仙臺七福神巡り 南谷山 福聚院(1)(太白区門前町)
七福神の中で、唯一実在の人物だったのが布袋尊です。中国の唐時代のお坊さんで、契此(かいし)といいました。そんな布袋尊が鎮座しているのが、緑も豊かな南谷山福聚院。ここからは親しみを込めて、布袋さんと呼ばせていただきます。「どうぞどうぞ」と明るい声で話してくれる伊達廣三住職は、まるで布袋さんを思わせるような丸い笑顔で、中国に伝わる伝承を聞かせてくれました。昔々、子どものいない夫婦がいました。
あるとき、夫婦が川へ行くと布を敷いた大きな葉っぱの上に赤子が乗って流されてきた。二人は驚きつつも連れ帰り、育てることにしました。その後の布袋さんです。彼は本が好きで、たくさん書物を読みました。あるとき、家の書物を読みつくすと「もっと本が読みたい」と、お寺へ出かけます。そこには様々な経典があり、彼は大いに喜び隅から隅まで読んだのです。そして、お釈迦様の教えに感銘を受け、ついには多くのお坊さんに教えを授けるまでになったといいます。
布袋さんは天気を読む力にも長け、「布袋さんがすり減った草履を履いていたら晴れ」「笠を被っていたら雨がふる」といわれ、大層ありがたがられたのです。また、方位も読むことから、「仕事を探していますが、どっちへ行けば見つかるでしょう?」「明日、出かけるのにいい方向はありますか?」と聞かれると、黙って指をさし、最適な方向を教えたともいわれています。
年末年始の休業のお知らせ
令和4年12月31日(土)より令和5年1月6日(金)まで休業させていただきます。1月7日(土)より通常通り営業いたします。 ご不便をおかけ致しますが、なにとぞご容赦くださいますようお願いいたします。
みなさまにとって、来るウサギ年が飛躍の年になりますようお祈り申し上げます。
株式会社 すゞき物産 店主