鳴子狭の紅葉
鳴子狭レストハウスの展望台に立つと、目の前に別天地に来たかのような絶景が広がる。赤や黄色に紅葉した樹々と常緑樹緑が、お互いを引き立て合うかのように照り輝いているのだ。ところどころに見える奇岩や断崖も、この景色に独特の味わいを添えている。左手に目を向けると、直線とアーチからなる大深沢橋が見える。
その橋の上では、例年多くの人々が、鳴子狭の鉄橋を走るJR陸羽東線の電車を写真に収めようとカメラを構える。紅葉を間近で見るなら、レストハウス付近にある中山平側入口から回顧橋までの遊歩道を散策してみたい。谷底では白波を立てて流れる清流が、紅葉をより一層輝かせており、心洗われるような美しさだ。大自然の紅葉を、老若男女がさまざまな視点から気軽に楽しむことができるのが鳴子狭の魅力だ。
とはいえ、気温は平地より低いため、温かい服装と、歩きやすく安全な靴は必須である。そして、鳴子狭の紅葉を存分に楽しんだ後は、鳴子狭遊歩道の中山平側入口にある鳴子狭レストハウスで食事を楽しんだり、お土産品の購入するのもいい。レストハウスの名物は「きのこ汁」。しめじ、平たけ、エリンギ、舞茸、なめこ、あわびたけ、白菜、豆腐など具だくさんだ。