BLUE COFFEE(川崎町前川)
青根温泉にほど近い別荘地。広葉樹や針葉樹が混じる杜の中に、山小屋風だが瀟酒な雰囲気の建物が現れる。片流れ屋根に木の鎧張りの外壁、白い漆喰壁で囲んだ木製ドアの入口が印象的だ。周囲に山桜、桑、楓などの木々が繁り、四季折々に変化する景色を見せている。店内も木々をふんだんに使っていてぬくもりのある設えだ。店主の佐々木克也さんが淹れるのはスペシャリティコーヒー。
エチオピア、コロンビアをはじめインドネシアエルサルバドル産など、10種類前後の豆を揃えている。訪れる人がコーヒー好きになる入口の店にしたいと、飲みやすいものを選んでいるという。生豆のハンドピックから焙煎、豆を挽いて淹れるまで丁寧に作業を進めて出されるコーヒーは美味しいの一言。酸味や苦み、煎り方の違いによる味わいなど、話しを聞きながら選んでみるのも楽しそうだ。コーヒーとともに味わいたいのは日替わりスイーツ。
蔵王産の卵を使ったプリンやチーズケーキはほどよい甘さが美味しい。そしてランチは、バケットのホットサンドを。ナチュラルチーズとツナを挟んだバケットを焼いた後、手で押し縮めているので食べやすく、チーズとツナの味が絶妙にマッチしている。店の外にあるテーブル、イスのスペースはペットも可。大きな木につながれたハンモクでくつろぐのも一興。森の息吹を感じながら過ごせる憩いの場所である。