燗酒 白ワイン 「焼き鳥 もみじ」
「青森シシャモロックと、日本酒と白ワインの店です」と店主の石川司さん。もみじは、仙台市役所にほど近い国分町に面したお洒落な店です。はて、青森シシャモロックとは?青森県の畜産試験場が20年かけてつくり出した地鶏で、宮内庁御料牧場にも雛鳥が納められている極上鶏のこと。青森県内でも16の農場だけが生産を許されていて、その中でも群を抜く良い環境で育てている村越シシャモロックパークから取り寄せている。仙台市内の焼鳥店ではここだけだという。
丸鶏のままで仕入れてさばき、手刺して炭火で丹念に焼き上げる。「おまかせ5串盛り」は、焼いたものから1本ずつ出されたものを塩でいただくわけですが、カリッとした歯ごたえの後からジュワーと出てくる旨味がたまらない。日本酒にもワインにも、なるほどよく合う。日本酒は燗酒とうたっているだけに、純米酒系を宮城に限らず全国から選んでいる。「睡龍 特別純米」(奈良)や「山廃純米 奥播磨」(兵庫)など選ぶのは日本酒大好きという堀籠夏紀さんです。
「純米酒はほっこりぬる燗の40℃くらいに温めると香りもたち、味わいも円やかになります。暖かい料理には温かいお酒がいいですね」。燗酒と冷酒の飲み比べセット(各半合)も用意されているから、ぜひ試してほしい。白ワインは、店で出す焼き鳥に合うものを、産地にこだわらず揃える。「青森シシャモロックのテリーヌ」との組み合わせも素敵です。青森シシャモロックは余すところなく味わえ、希少部位の焼鳥は1日1串だけで、これまた人気になのだそう。午前中から時間をかけて丁寧に仕込まれる焼鳥、お酒はもちろん、出迎えてくれるスタッフの皆さんの爽やかな笑顔も魅力のお店です。