和牛・マイストロさとう勾当台公園店
外壁にディスプレーされているのは、美しい輝きを放つバカラの希少なグラス。店内に飾ってあるのは、ピカソ、ルイ・イカール、ミュシャの本物の作品。中央のブルーにライトアップされた水槽の中では、可愛らしい魚たちが光を浴びながら泳いでいる。その優雅な雰囲気の中で堪能できるのは、最高等級A5の極上黒和牛だ。霜降度合NO.10以上のものが揃い、まさに至高の美味しさ。脂はたっぷりだが、さらっとしており、しつこくない。赤みの肉が好みなら、短角牛がお薦めです。ほどよくしまった肉の滋味を楽しめます。
その高品質な牛肉が、この店では驚くほどリーズナブルに提供されています。牛の生産者である「うしちゃんファーム」が、独自の方法で、価格を抑えることに成功したからです。うしちゃんファームの宮城県の飼育センターでは、黒和牛が大切に育てられている。信頼できる飼料メーカーから穀物を仕入れ、ステージごとに独自配合。脂に味をつけるために、飼料米は炊いてパイル状に乾かして与えている。牛も生の米では胸焼けをしてしまうからだそうです。飼育期間は、普通は前期・中期・後期のステージのみだが、味わいを深めるために熟成期をプラス。
牛の堆肥を地元の良質な稲わらと交換することにより、飼料代を抑えることができている。短角牛の飼育は、岩手県の花巻市で脂肪の少ない赤身肉を持つ牛に成長させる。その飼育方法から「季節商品」というイメージがあったが、うしちゃんファームでは、エサの量や食べさせる回数を調整して毎月の出荷が可能になった。牛に与えた飼料や健康状態などの情報は飼育センターのスタッフが携帯電話にアップロード。その徹底した管理が、牛の健やかな成育を支えている。この冬、東北の極上牛肉を、一流の芸術作品を鑑賞しながら味わってみてはいかがでしょう。