明日は終戦記念日
戦争はいかに愚かなものかは、戦禍を経験したことないボクにも想像がつく。オヤジたちの話を聞くまでもなく、終戦当時はだれでもこんな経験は二度としたくないと思ったはずなのに、半世紀以上も過ぎると、過去の出来事として記憶に残ってはいるものの、体にも心にも染みついているはずの痛みが薄れてしまうのでしょうか?いや戦争は何十年も封印されてきたわけではありません。考えてみると、その間にも戦争は絶えることがなく、世界のどこかでいつも繰り返されてきました。そして、そこから人間は何を学び取り、どれだけの成果を上げることができたのでしょうか?
見解や立場にもよるでしょうが、その戦争によりいったい誰が幸せになったのでしょう。もしも、そのお陰で幸せになったと思う人がいたとすれば、それは単なる勘違いでしょう。人の命を犠牲にして勝ち取る幸せなどありえません。だが、そんなことは重々承知の上で戦っているとしか思えません。そんな凝り性のない人々が集まってできているのがこの世界なのかもしれませんが、なんとも住みにくい世の中です。優勝劣敗は世の常とはいうものの、敗者を思いやる心がなければ、真の勝者とは言えないことを知るべきです。そのことを忘れないために終戦記念日がるのではないでしょうか。
ボクたち動物の世界も弱肉強食の世界であることには変わりはありませんが、それは、あくまで生きるための最小限度の戦いです。本当は誰も進んで弱いものいじめをしようとは思っていません。ボクたちが戦うのは生態系のバランスを保つためで、人間のように飽くなき戦いを望んでいるわけではないのです。その証拠に、山の木の実が豊作な時は、田畑を荒らすことなど決してしません。人間には、道具や食品を作る能力があります。その能力を持ち寄り、より豊かな暮らしを作る試みがようやく始まりました。多くの犠牲を伴った戦争でしたが、そこから得られた唯一の教訓を生かさなければなりません。