仙台牛
銘柄牛の中でも最高級とされる「仙台牛」は宮城が誇るブランド肉で、霜降りと赤身のバランスが良く、きめ細かい肉質が魅力です。仙台で肉料理といえば牛タン焼きが有名ですが、宮城の豊かな自然が育んだ仙台牛もぜひ味わっていただきたいものです。仙台牛は1974年に兵庫県から導入した種牛「茂重波(しげしげなみ)」号が土台となっています。それを改良し、"スーパー種牛"の「茂洋(しげひろ)」号が誕生し、現在はその後継牛が仙台牛として出荷されています。宮城県では年間7000頭の「仙台牛」を出荷しており、県産牛出荷頭数の約20%から30%を占めています。
生産地は登米市や大崎市、栗原市など宮城県北地域が中心です。宮城は「ひとめぼれ」「ササニシキ」などコメの産地で、県北地域は特に米作りが盛んです。その良質の稲わらをたくさん食べて育てられているからこそ、仙台牛の肉質は上質なのです。仙台牛の主な定義は、1)黒毛和牛である。2)仙台牛生産登録農家によって、個体にあった適正管理が行われ、最長および最終肥育地が宮城県内である肉牛。3)日本食肉格付協会枝肉取引規格」がA5またはB5に評価されている。肉(枝肉)は全国共通の審査基準の下、霜降り度合いや肉のきめ細かさなどをチェックされる。最高ランクのA5、それに次ぐB5と評価された肉だけが仙台牛と呼ばれます。
5年に一度の和牛日本一決定戦「第11回全国和牛能力共進会 宮城大会(和牛オリンピック)」は仙台牛をはじめ、全国のブランド牛が集結する全国大会です。夢メッセみやぎで行われる一般向けのイベントは入場無料です。全国銘柄牛の試食や宮城の美味しいものの販売、宮城県産のバーベキューコーナーなど楽しみがいっぱいです。仙台牛の肉質はきめ細やかで柔らかく、脂身にはほんのり甘味があります。特に脂の乗りがいいサーロインやヒレはステーキに最適です。程よく歯ごたえのあるモモは、すき焼きやしゃぶしゃぶで味わうのがお勧め。仙台市内の飲食店や販売店では、様々な仙台牛のメニューが用意されています。