ぐりーんてぃと器 和
自宅店舗かと思えるくらい気取りのない入口から中に入ると、店内は意外なほど広々として、季節の雑貨や小物が楽しげに並んでいます。南側の窓から入る春の日差しがあたたかい。何とも和やかな、多賀城の「ぐりーんてぃと器 和」です。丸いテーブルに出された「シフォンケーキセットは、「桜のシフォンケーキ」と抹茶。抹茶の緑色と桜色の組み合わせは、日本人の心に響くような美しさで、味もまたしかりです。
ほのかに桜が香るシフォンケーキは、刻んだ桜の葉もアクセントになり、抹茶の深い味わいとよく合います。ゆったりと、のんびりとできるひと時が過ごせます。お店は国道45号より海側にあり、2mほど津波がきたそうですが、同じ店舗で再開することができました。「仮設住宅で暮らしている人も良く来てくれて、やっぱり和むわといってくれるんですよ」と大場和子さん。
この季節、桜のタペストリーから桜煎餅まで、桜の商品もさまざまありますが、扱っているのは「できるだけ日本製で無添加のものが基準」と話す。イチジク、ラズベリーのシフォンケーキに使う果実は自家栽培のもの。そして、ケーキを焼いているのは、何とご主人だそうです。桜の小物の他、お茶自体が桜の香りがするという珍しい「桜緑茶」など、スイーツ以外の桜の楽しみも広がります。