ざおうハーブ(蔵王町大字矢附)
ざおうハーブの農場は、蔵王連峰のふもとの田園地帯にある。まずは、受付け。入口近くのビニールハウスで料金を支払い、ハサミとビニール袋を受け取る。夏から秋にかけて摘み取るハーブは3種類。カモミールが5月下旬~6月下旬、ミントが6月~10月、バジルが6月中旬~9月下旬。天候によって変わる場合があるので、事前に問い合わせておきたい。
ハーブの香りを楽しむならミントがおすすめ。受付場所から車で数分のところにある、別のエリアで栽培されている。ミントは3列に植えられ、ビニールハウスの中にふんわりと優しい香りを放っている。「私たちは、よく"ミントのカーペット"と表現しているんです」と話すのは、代表の平間拓哉さんだ。弟さんやスタッフの皆さんと力を合わせながら、2011年1月の設立以来、蔵王産のハーブの魅力を伝え続けてきた。
ミントは一年を通じて生育できる丈夫なハーブ。しかも、蔵王の清浄な空気と水、土で育っているので健やかで自然の豊かさをたっぷり湛えている。ミントは手で枝の折りたいところを折るだけでよく、新鮮で清涼感のある香りが弾ける。気持ちが一瞬でさわやかになり、頭がすっきりするせいか、周囲の景色がより鮮やかに見えてくる。このハーブの深淵なる魅力は、体験しないと分からない。ぜひ、つみたての生のミントの香りを、体験していただきたい。