和かふぇ もののね(太白区中田)
音楽スタジオの2階にある和風カフェ。店名の「もののね」とは「いろいろな音」を意味する。切り盛りしているのは、ギター奏者でもある菅井将吾さんだ。小さい頃から料理をするのが大好きだったそうで、飲食店で働いた経験もあるとのこと。「店を持ったからには、他にはない味を生み出したい」という思いから、試行錯誤しながらメニューを開発してきたという。その筆頭と言えるのが「生わらびもち(温・冷)」。本わらび粉を100%使っている。注文を受けてから作っており、出来立てをいただけるのも、うれしい驚きだ。
まだ肌寒さが残る季節は、温かいのがおすすめ。希少な風味とふんわりとろとろの口どけを堪能できる。ちなみに、冷やすとつるつるモチモチの食感を楽しめるとのことだった。色々食べたい場合は定番スイーツと季節の甘味を並べた「おまかせ三種盛」にして見よう。「白味噌のペクトチーズケーキ」は、チーズのしっとりとしたコクのなかに、ほんのり味噌味を感じるスイーツ。「金木犀の羊羹」は、金木犀の花を煮出したものと粉末にしたものを白餡と混ぜている。金木犀の香りと濃厚な餡の味わいに、和の情趣を感じる。
「抹茶のパンチコッタ」は、プルンとなめらかな舌触り。濃厚な抹茶の味わいが口の中に広がる。食事メニューも見逃せない。知り合いの農家や、菅井さんが畑で栽培した無農薬野菜が使われている。なかでも「炊き込みご飯と出し巻玉子」には、季節を感じる食材がたっぷり取り入れられている。先代で生産されている「伊達の夢たまご」を使用。放し飼いで育った鶏が生んだ自然卵で、生命力あふれる深みのある味わいで知られている。和の味わいをベースに、自由な発想と良質な食材が響き合って生まれるハーモニーを満喫したい。