茶房 華の縁(青葉区中央)
和の伝統を継承しつつ、若い感性をプラスして、創意工夫を凝らしたおもてなしを提供する「日本料理 華の縁」。ティータイムは「茶房 華の縁」として、日本料理の伝統の技を駆使したスイーツで人々を魅了している。主役は、縁起の良い菓子とされるどら焼き。餡の素材である小豆は、赤い色から厄除けになると信じられてきた。また、餡を2枚の皮で包み込むことから、夫婦の愛で家庭の絆を守る象徴とも考えられてきたそうだ。どら焼きは日本に昔からある和菓子だが、華の縁では、上質さとはなやぎを演出し特別なスイーツに仕上ている。
小麦は、北海道産を使用。皮にもちもち感と適度な弾力をもたらし風味も格別だ。餡には京都・丹波の大納言小豆を使用している。国内小豆流通量に占める割合が約1%という、極めて貴重な小豆だ。さらに和三盆が、餡をまろやかですっきりとした甘さに仕上げる。和三盆は、皮にも使われており、上質な風味を醸し出す。注文を受けてから、香ばしくふわふわに焼き上げる。さらに上の皮の内側をキャラメリゼしてほろ苦さを添え、味わいに広がりを持たせている。どら焼きは2種類。一つは、季節のフルーツがたっぷり盛り込まれた「高級フルーツの大人のどら焼き」。フルーツと餡、生クリームによる味のバリエーションを満喫できる。
もう一つは「抹茶スイートポテトどら焼き」。成熟した安納芋や紅はるかなど、糖度が高いさつま芋に抹茶を合わせ、モンブランのように盛り付けてある。飲み物は厳選した6種類から選べる。抹茶(葉仙)・煎茶(静岡産天上)・玉露(杜の露)・紅茶(静岡産 杜の香)は、創業332年の芭蕉園茶舗から仕入れている。コーヒーは、系列店であるホシヤマ珈琲のプレシャスメモリーブレンド。苦味と酸味のバランスがよく、ファンが多い。女性には、すっきりとした味わいのジャスミン茶が好評。ポットの中で花が開いていく様子を眺めるのも楽しい。