えびとアスパラのトマトクリーム煮
えびは年間を通じて天ぷらやフライ、エビチリなど、和洋中の料理に登場します。鍋物やシチューなどさらに幅広く活躍するシーズンです。彩がよく、豪華さがあるので、クリスマスメニューやおせちにも使われるように、縁起の良い食材です。えびの種類は、2500種以上あり、多くが食用になっています。一般的に販売されているえびは、大きく2つに分類されます。一つは赤えびや車えびなどの遊泳類(シュリンプ/蝦)。もう一つは、伊勢えびやオマールえびの歩行類(ロブスター/海老)です。
冷凍えびを使う場合は、①ボウルに直接入れて流水解凍、②3%程度の塩水につけて解凍、③冷凍庫で自然解凍などの方法があります。急いでいる場合は①がおすすめです。うまみも流れてしまうので真水に漬けすぎないように注意しましょう。えびは非常に良質のたんぱく質が含まれており、低脂肪。体に嬉しい成分も、たくさん含有しています。まず挙げられるのは、タウリンですい。コレステロールを下げ、動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果があります。えびの赤色は、アスタキサンチンという色素。強い抗酸化作用をもち、疲労回復に役立つといわれています。
殻や尾に含まれるキチンは食物繊維の一種で、血中のコレステロールを下げるはたらきがあります。えびを加工するとアデニル酸が増加し、甘味が増します。殻付きのえびを使う場合は、背わたをとり、殻ごと焼いてから剥くと旨味が逃げません。今回のレシピには、バナメイエビの剥き身を使いました。手軽に使えてとても便利です。えびは加熱しすぎると縮んでしまうので、火の通し加減がポイントです。片栗粉をまぶすと、プリプリに仕上げることができます。トマトのグルタミン酸とえびのアデニル酸の組み合わせが、旨みの相乗効果をもたらしますよ!
◎材料(2人分):アスパラガス 4本、むきエビ 120g
A{塩 少々、片栗粉 小さじ1、酒 大さじ1/2}
玉ねぎ 50g、にんにく 1/2片、オリーブオイル 大さじ1
B{無塩とまとジュース 100cc、コンソメ顆粒 小さじ1}
牛乳 100cc、塩 適量、こしょう 少々、パセリ 少々
◎作り方
1.アスパラガスは3cmの長さに切る。玉ねぎとにんにくはみじん切りにする。
2.ビニール袋にむきえびとAを入れてもみ込み、下味をつける。
3.フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、玉ねぎとにんにくを炒める。玉ねぎ全体に火が通ったら、アスパラガス、えびを加え、2分ほど炒める。
4.Bを加えて沸騰させ、弱火で2分ほど煮る。
5.牛乳を加えてえびと煮立たせ、塩こしょうで味をととのえる。
6.お皿に盛りつけ、パセリを散らす。