お母ちゃんとオヤジの珍道中(秋保温泉編 その1)
息子たちのプレゼントとはつゆ知らず、お母ちゃんたちは、どうしてここのホテルを選んだのか不思議に思っていた。それに、10月9日の横浜行きも控えていたので、なるべく疲れないように行動しようと2人で話し合っていました。部屋に案内されると、ベッドは大きく、堅そうなのでオヤジは気に入ったようでした。一休みしたのち、お風呂に入ることになり、珍しくオヤジも一緒に風呂に向かいました。オヤジは例によってカラスの水浴びですから、お母ちゃんが出てくるのをじっと待っていました。
体が温まったせいか、それとも疲れがでたためか、オヤジは、ソファーに座って居眠りを始めました。それでも、なかなかお母ちゃんがお風呂から出てこないので、今度は本格的に眠ってしまったようです。おまけにコクリと頭を傾けた時、傍の池に落っこちそうになりました。あわてて周りを見まし、幸い誰も見ていないことを確認したオヤジは、何事もなかったような顔をしてお母ちゃんを待ち続けました。このことを知っているのは、多分ボクだけです。そうこうするうちに、お母ちゃんがやっとお風呂から出てきました。
負け惜しみの強いオヤジは、決して自分の失敗を人に話すことなど無いのですが、珍しく、ニア池ポチャ事件についてお母ちゃんに話したのです。お母ちゃんもちょっと待たせすぎたという後ろめたさもあったのか、いつものようにこき落とすことはせず、「危なかったですね!」と極めて冷静でした。オヤジはこの時別のことを考えていました。それは、「お風呂のシャワーが以前から改善されておらず、体を流している途中でお湯が止まってしまい、また、改めてボタンを押し直さなければならない」と言うことについてでした。