榴岡の食卓 eato(宮城野区榴岡)
白いブラウンの落ち着いたインテリアの中、静かにジャズが流れるおしゃれで居心地のいいカフェである。この店が、ごはんがおいしいと評判だという。ランチと夜の定食メニューを一人で切り盛りしているのは、エプロンが似合う千葉ゆう子さん。「小さいときから、一迫(栗原市)の親戚のおじさんが秋になると送ってくれる新米を楽しみにしていたんです」という米好き。とにかくおじさんの米が大好きで、店でも使っている。米のとぎ方をお聞きすると、「もう基本のまんまです」という返事。
たっぷりきれいな水につけ、さらさらと軽く回し洗いをし、2回水で流すだけと教えてくれた。「大事すぎて、いつも丁寧に扱っています」と嬉しそうに話す。ランチも夜の定食も、家で食べるようなものが基本。ランチは「日替わり」と「ミートソースとごはん「カレーライス」の3種。ごはんがなくなったら提供は終了になる。夜は単身赴任の方や女性一人の利用なども多く、お酒とともにゆっくり食事を楽しむ姿も見られるという。夜の一番人気は「角煮定食」だ。
白い茶碗に盛られた真っ白なふんわりごはんに、大きめのお椀の具沢山味噌汁。圧力釜でつくる角煮は一度肉の脂を落としてから煮るので、やわらかな味。毎朝、仙台朝市で仕入れる野菜でつくる、きんぴらごぼうやサラダなども新鮮さが光る。会社帰りの疲れた体に、やさしいおいしさがしみわたるに違いない。10月の終わり頃、新米が届くと「新米まつり」をするそうだ。「新米に合う日替わり献立をつくります」と、お米ファンの千葉さんが笑顔をみせた。