ハンバーグレストラン カーブル
泉区南中山のハンバーグレストラン カーブルのハンバーグは、口に入れたときのふわふわ感と、たっぷりの肉汁、優しい味わい。それらを生み出すのは、希少な国産牛だ。上質な肉のため、ナツメグなどの香辛料はあえて使用していないそうだ。一方で、その肉の旨みを引き立てるデミグラスソースにこだわる。
上品な甘さと、熟成しながらもあっさりとした味わいは、長年の成果なのだろう。「最近は、デミグラスソースと呼ぶのが一般的ですが、昔はドミグラスソースと言っていたんですよ」と懐かしそうに話すのは、オーナーシェフの佐藤静香さんだ。ベースのエスパニョールソースを作り、牛肉をコトコト煮込んでブイヨンを取る。それを大きな寸銅鍋に入れて火にかけ、1週間。その間、適宜にかき混ぜるため、体力が必要だ。
今は、ヒルトン東京で修業を終えて戻ってきた息子さんが、ソースづくりを引き継いでいる。デミグラスソースをアレンジしたハヤシライスや、ビーフシチューも健在だ。ハンバーグと同様、高品質な肉を使っているので、美味しく、消化も良い。佐藤さんがカーブルを始めたのは、1978年(昭和53年)。当時カップルで来ていた人たちが、今では3世代で訪れるようになった。やはり、ハンバーグのオーダーが多いとのこと。昔も今も不動の人気を誇るメニューなのだ。