レストラン HACHI 名取本店
食の専門家に「ケチャップに頼らない爽やかな酸味が素晴らしい」と好評価を受け、全国的に有名になったハチのナポリタン。ソースのレシピは1979年の創業当初から変わっていない。麺は、こだわりの2.2㎜の太さ。効率を考えると早く茹であがる細い麺の方がいいのだが、昭和の時代にはこの太さがあたりまえだったそうだ。モチモチの理由は、茹でてから一晩ねかせるから。
麺がいい具合に"だれる"ことによって、ソースがしっかり絡むとのこと。また、前もって茹でておくので、忙しいランチタイムにスムーズに提供できるというメリットもある。ナポリタンは日本で生まれ、イタリアの茹でたてをよしとするパスタとは別物だ。ビーフバラ焼きは数年前に復活させた創業当時の名物メニュー。
しょうゆやしょうが、にんにくなどを混ぜあわせた濃い味付けの特性焼肉のたれが、国産牛バラ肉と下に敷いた麺にたっぷりかかり、食欲をそそる。ご飯もついて、美味しさもボリュームも満点だ。カラフルなクリームソーダも、レトロ感満載。卵黄の量の多いカスタードを使ったアイスクリームで濃厚な風味に仕上げてある。二代目の角田秀晴さんは「昭和は濃厚な味が豊かさの象徴でしたから、そのポリシーを守っていきたいですね」と笑顔で語ってくれた。