ギャラリー「ビルドスペース」
JR仙石線本塩釜駅のほど近くにある、モノトーンのスタイリッシュな建物がギャラリー「ビルドスペース」です。アーティストの企画展や支援を行うプロジェクト「ビルド・フルーガス」の活動の一環として開設されました。"人とアートが出会う物理的空間"です。ドアを開けてすぐのスペースは、楽しくユニークなグッツが並ぶアートストア ビルドショップ。その中でもとくに目を引くピンクの鳥のイラストが、このギャラリーのシンボルで、コンセプトを如実に物語るものです。
「ビルド・フルーガス」とは、エスペラント語で「鳥が飛んでいる」という意味だそうです。「描かれているピンクの鳩は希少な種で、大切に守っていきたいものです。現代のアーティストの特徴といえます。アーティストの価値を高め、羽ばたいていける場になりたいと思っています」と話す高田彩さん。カナダの美術大学で学び、帰国後ここを立ち上げ、今年で11年目になる。
奥が展示スペースになっており、ガラス越しに緑の坪庭が望めます。白一色の空間は、アーティストが未来に羽ばたくためのステージにふさわしい。明るい開放感があります。地元宮城はもとより、日本全国から海外まで、さまざまな作家の展示やワークショップ、イベントなどを重ねながら、価値観を分かち合う場が少しずつ醸成されているという。