チョコちゃんの消息
昨年の夏にはチョコちゃん(ラブラドールレドリバー)に出会うことができて、みんなで大喜びしましたが、チョコちゃんが引っ越してきたのには少し変わった事情があるらしく、あまり首を突っ込まない方がよいのでは、ということになりました。そのお宅では犬が好きではなく、チョコちゃんも人間不信になっているように見受けられました。それでも、ボクたち3人が通りがかると、しっぽを振ってくれましたが、大きな声で吠えるのでご近所に迷惑だと考え、なるべく速やかに通り過ぎるようにすることにしました。
それでも、チョコちゃんはボクと同じ顔をしているので、オヤジもお母ちゃんも何かと面倒見ようと色々チャレンジしたのですが、中々うまく行きませんでした。特にお母ちゃんはこれまで一度もワンちゃんとコミュニケーションを取れなかったことはなかったので、かなりショックを受けたようです。もちろん、おうちの人達の協力があれば、仲良しになれる自信はありましたが、ご迷惑な様子もうかがえましたので、遠慮することにしたのですが、それだけにちょっと残念でもありました。
このように、心ならずもそっけない接し方に終始する毎日でしたが、ある時、オヤジが都合悪くて、お母ちゃんが一人で散歩していたとき、チョコちゃんの姿がなく、ハウスも取り払われていたのを見てびっくりしました。お母ちゃんは散歩から帰ってくるなり、逸早くオヤジに報告しました。通常ならば、すぐに、そのお宅に伺い事情を聴きたいところですが、これまでの経緯を考えるとそれもできず、あれこれ推測するしかありませんが、どうしたのか、今もなお消息すら分かりません。