KEYAKI COFFEE(ケヤキコーヒー)
コーヒー豆の栽培段階から徹底的に品質管理され、カップに生産地の特徴的な風味が表現される「スペシャルティコーヒー」。その美味しさを存分に楽しみたいなら、足を運んでおきたいのはケヤキコーヒーだろう。仙台市営地下鉄東西線 六丁の目の駅から県道137号線を進み、セブンイレブン前の交差点をさらにまっすぐ行ったところにある。店内には明るい木のぬくもりが広がり、「いらっしゃませ」と松木さん夫婦がやわらかな笑顔で迎えてくれる。コーヒーメニューは「フレンチプレスコーヒー、ドリップコーヒー、アイスコーヒー、エスプレッソがページ別になっており、それぞれが約4から7種類ある充実したラインアップ。
豆の種類に詳しくない人でも選べるよう、どんな味わいなのかが書いてある。「旬のコーヒー豆を仕入れるので、大体2週間ごとに豆の種類が変わります。モカやカプチーノも、ベースになるエスプレッソの種類が変われば違った味わいを楽しむことができますよ」と話す勇介さんのオススメは「エスプレッソ&カプチーノ飲み比べセット」。エスプレッソは苦いもの、というイメージをくつがえす、風味豊かな味わいに驚く。「エスプレッソは量が少ないけれど、美味しさが凝縮されている、とても贅沢な飲み物です」。勇介さんは店を開く前、羽田空港で飛行機の整備士をしていたという。
「プライベートでサンフランシスコに行って、カフェに焙煎機やマシーンが置いてあるのを見て、格好いいな!って思ったんです。客もスタッフもみんな笑顔で、生き生きしていて。こういうお店を作りたいなあって思いましたね」。退職後、長野にある㈱丸山珈琲で3年間修業を積み、バリスタに。独立して間もなく2年になる。妥協はしない。整備士をしていた際に培った細やかな神経は、バリスタになっても生きている。「飲んだ人が幸せな気持ちになるといいなと思いながら、お出ししています」。コーヒー片手に会話が弾む、笑顔のあふれる店へ。勇介さんの夢は始まったばかりだ。