宮城のイチゴ(その2)
農業法人「みちさき」では、現在50%のビニールハウスでイチゴを育て、出荷のピークは3月から4月ですが、出荷が落ちる夏にも収穫が見込めます。米国生まれの品種「ユーシーアルビオン」の試験栽培にも取り組んでいます。みちさきで作っている「もういっこ」「かおり野」には「みち咲き」のシールを貼り、JA仙台農産直売所「たなばたけ」(仙台市宮城野区)で販売しているほか、県内のイオンモールにも出荷しています。
松島のセンチュリーホテルでは、朝食のバイキングなどで味わえます。その他にも、県内各地で「もういっこ」をはじめ、さまざまな品種のイチゴが栽培されています。山元町「山元農産物直売所(夢いちごの郷)、山元町「イチゴ農園」、亘理町「いちごランドこうちゃん園」、気仙沼市「気仙沼いちご」、石巻市「いちご摘み取り農園 ベリーズファームFUSHIMI」、松島町「サンフレッシュ松島」、大崎市「Dear15桃薫」、亘理町「亘理吉田観光いちご園」、山元町「ミガキイチゴ・ムスー」などです。
このなかでも、「気仙沼いちご」は、東日本大震災後、津波をかぶった土地でイチゴを栽培しています。大部分を土耕から高設栽培に切り替え、震災後にイチゴを作り始めた若手生産者もいます。ほとんどが「とちおとめ」で、一部「もういっこ」「あきひめ」を栽培しています。「気仙沼いちご」の名前が入ったパッケージで、気仙沼市の「産直 菜果好(なかよし)」、スーパー「クリエみうら」などに並べられています。