鯛と波頭 笹かまぼこ販売一筋五十年
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招き猫
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2021年1月22日

浦戸諸島の魅力

松島湾に浮かぶ桂島、野々島、寒風沢島、朴島の4つの風光明媚な有人離島から成るうら戸諸島。人口計300人、自然と歴史と懐かしい生活が息づく離島で、潮風を受けながらのんびりと「島時間」に浸るのもいい。島の足は、塩釜港のターミナル「マリンゲート塩釜」発着の市営汽船。定期便で20ないし50分かけ4島を巡る。一番近いのが桂島で、ノリ・カキ漁の拠点。波止場前には震災後の現代版「浦戸番屋」があり、その調理室で島の女性たちの合同会社」が頑張る浦戸の母ちゃん会」が名物のノリ、カキの佃煮や味付けノリなどの加工品を製造している。低い峠を越すと太平洋が一望、松島遊覧船観光の目玉の「仁王島」が眼前にたたずみ、歴史ある海水浴場も復活。島を貫く丘の上の遊歩道は、海に臨み、花にあふれ、適度な起伏もあってトレッキングに最適。 

東端は古くからの集落「石浜」に至り、明治期に北洋のラッコ漁で名をはせた白石廣造の屋敷や作業場の跡もある。市の出先の通称「ブローセンター」や小中一貫の島の学校「浦戸小中学校」がある野々島を経ると、その先に寒風沢島がある。寒風沢は江戸時代、仙台藩の海の最前線基地として、米をはじめ江戸との物流の中継点として栄えた歴史がある。島を歩くと、港を見下ろす日和山に精確な「十二支方角石」や遊女伝説の「しばり地蔵」、海辺の砲台跡や軍艦建造碑などの歴史にひょっこり出会う。また、島には塩竃市内で唯一の水田が残り、今も2件の農家が天水利用・天日干しの昔ながらの農法で米作りを続けている。その米を使い浦霞醸造元「佐浦」が毎年、地域・本数限定で発売するのが純米吟醸酒「寒風沢」。さわやかな香りとうまみが自慢の震災復興酒、通を唸らす隠れ銘酒になっている。 

浦戸は震災で大きな打撃を受けて人口流出と高齢化が進むが、魚業や農業の若い担い手も育っている。桂島の合同会社に勤めるノリ生産者の荒井啓太さんは、4年前に東京から転職してきた市の「地域おこし協力隊」の第一号。島の先輩漁師の直接指導でノリ養殖を学んで自立、「海の作業はきついけど、季節によるメリハリがあって性格に合っていると思う。島にも島の人にも助けられているので、いいノリを作ることで地域に役立ちたい」と話す。寒風沢島の加藤信助さんは震災を機に仙台の会社を辞め、祖父の代まで住んだルーツの島での定住を決意し、農業に取り組んでいる。輸送のハンディなどから、保存性の高いタマネギ、ニンニク、トウガラシ、ジャガイモなどを「島育ち野菜」として出荷、米作りも手伝う。加藤さんは「食べ物という人間の基本にかかわる仕事は楽しく、日々の発見があります。交流人口が増えて島が元気になるよう、島の歴史や文化を伝える役割も担っていきたいですね」と夢を語る。彼らに心からエールを送りたい。

投稿者: みやげもの店主 | 日時: 2021年1月22日 14:39 | パーマリンク | コメント (0)
カテゴリ: イベント情報

2021年1月18日

あいまいな「不要・不急」

新型コロナウイルス特別措置法が昨年13日に成立しました。この法律により、感染の拡大に備え、総理大臣が「緊急事態宣言」を行い、都道府県知事が外出自粛や学校の休講などの要請や指示を行うことが可能になったわけです。宣言を出す際には国民の生命や健康に著しく重大な被害を与える恐れがある場合と、全国的かつ急速なまん延により国民生活と経済に甚大な影響を及ぼすおそれがある場合の2つの要件をいずれも満たす必要があると定められています。加えて、感染症の専門家でつくる「諮問委員会(現有識者会議)」に意見を聞くなどの手続きも必要とされる。こうした手続きを経て「緊急事態宣言」が必要だと判断した場合、総理大臣は、緊急的措置をとる機関や区域を指定し、宣言を出す。これを受けて対象地域の都道府県知事は住民に対し、生活の維持に必要な場合を除いて、外出の自粛をはじめ、感染防止に必要な協力を要請できるようになる。また、学校や百貨店、映画館など多くの人が集まる施設の使用制限などの要請や指示を行えるほか、特に必要な場合は、臨時の医療施設を整備するために、土地や建物を所有者の同意を得ることなく、使用できるようになります。 

さらに緊急の場合、運送業者に対し医薬品や医療機器の配送の要請や指示ができるほか、必要な場合は医薬品などの収用も行えます。この辺が与野党の意見がわかれ、審議が紛糾したようですが、結果的に、やむを得ない場合を除いて、国会に事前報告し、その後の状況も適時、報告をすることで落ち着いたようです。また、今回の事態による経済への影響を踏まえ、消費と雇用に重点を置いた万全の金融・財政政策を講じることや一定以上の減収があった中小企業や個人事業主などには事業が継続できるよう配慮すること、それに施設利用の制限などを要請する場合には、経済的不利益を受ける者への配慮を十分に検討するとしています。このほか、一連の政府の対応について、第三者的な立場から客観的・科学的に検証することなども盛り込まれています。さらに、参議院内閣委員会の付帯決議ではこのほか、緊急事態宣言を行う場合は、会議の議事録や根拠となるデータを保存し、国民に説明することや学校の臨時休校に伴い、仕事を休まざるを得なくなった保護者への支援に万全を期すことなども加えられています。 

上記のように至れり尽くせりといった内容で、一見非の打ちどころがないように見えますが、正直言ってかなり違和感があります。まず、「緊急事態宣言」生活の維持に必要な場合を除いて、外出の自粛をはじめ、感染防止に必要な協力を要請できるようになる」といくだりです。これは、俗にいう「不要・不急」ということなのでしょうが、いったい誰が「不要・不急」と判定を下すのか? もしも、街で警察官に、「あなたが今ここにいるのは不要・不急なことではないですか?」と問われた場合、はいそうですと答える人はどれくらいルでしょうか。また、本当は不要・不急だと自覚していても、罰則などを科せられるような場合は、なおのことそう答えないでしょう。緊急事態宣言が伝家の宝刀としての切れ味が国民に伝わらないのはそのためではないでしょうか。それなのに、強い罰則を設けたりしても効果は期待できない。ここはひとつ、政府が国民を徹底的に信頼している姿勢を示してみてはいかがでしょう。国民の底力は共助にあることを誰もが知っているからです。それには、まず、国民にやってあげるのではなく、一所にやりましょうという心温まるメッセージが何より大事だと思うのですが。

投稿者: みやげもの店主 | 日時: 2021年1月18日 13:47 | パーマリンク | コメント (0)
カテゴリ: わが家のムサシ

2021年1月15日

多彩な食の街 塩竈

竈は、全国有数のすし処であるほかフレンチ、イタリアン、中華などの名店も点在する、海の幸を生かしたグルメの街でもある。近年は「スイーツの街」としても売り出し中で伝統の和菓子のほか、特産の藻塩を生かしたチョコレートやケーキ、本格ジェラートなどの若者や女性に人気の店舗も目立つ。そんな食の街に昨年登場した新名物が、「海保カレー」だ。塩竈には第2管区海上保安本部と宮城海上保安部が置かれ、その巡視船・艇では航海の区切りとなる入港日にカレーを食べる伝統があり、各船でレシピが引き継がれている。 

その味を生かそうと、塩釜商工会議所を中心にシーフード、ビーフ、フルーツキーマーの3種類を商品化、レシピを忠実に再現した「認定品」で提供している。停泊中の巡視船も臨める同市北浜の塩釜港沿いに昨年開店した「お食事処しお彩」は、ビーフカレーを提供。赤ワインに一晩寝かせた牛肉をたっぷり入れてコクのあるカレーに仕上げている。野菜の素揚げがのって、ボリューム満点の看板メニューだ。周辺は、津波被災後に防潮堤工事や区画整理事業で整備された新緑地公園で、「お店が並び、歩く人が増えて新名所新名物になれば」と店主の武田京子さんは期待する。 

この北浜に隣接する新浜地区に塩竃市魚市場と塩釜水産物仲卸市場がある。震災の被災により全面建て替えられた魚市場は、生マグロなどが水揚げされるとともに、毎朝の競りも見られる見学路や魚食普及のためのおさかなミュージアム、市民向けのキッチンスタジオなどが設けられている。2階の展望デッキは、日本三景・松島を一望できる絶景スポットだ。少し陸側の塩釜水産物仲卸市場には100店舗が並び、業務用の仕入れのほか市民や観光客でも賑わっている。買った魚介類で自分だけの海鮮丼を作ることができる「マイ海鮮丼コーナー」が人気の的だ。

投稿者: みやげもの店主 | 日時: 2021年1月15日 12:14 | パーマリンク | コメント (0)
カテゴリ: みやぎの見所