珈琲工房いしかわ(石巻市北村)
「いしかわ」のコーヒーは、焙煎士石川さんの地元愛が込められている。1999年「石巻」が最初のブレンドとして誕生。「幸福」は震災後、人々の「幸福な時間」を願って作られた。店内には他にも「松島「「女川」「仙臺」「伊達」など、宮城をイメージしたパッケージが数多く並ぶ。本業は歯科技工士。
「職人気質」という石川さんは、コーヒー好きが高じて「一度に5キロ焼ける焙煎機を手に入れた。「多くの豆を焙煎できる方が良い味が作られると考えた、知人に配って飲んでもらいながら技術を磨きました」。3坪のチャレンジシップとしてスタートし、「ここまでになるとは」と石川さん。38年前に出会った焙煎機が今も活躍する。
高品質、鮮度の高い豆を焙煎しながら、だれもが気軽に飲めるドリップパックをメインに製造し、味わいも飲みやすさを重視。依頼に合せ数々のブレンドも誕生させている。「いしかわ」の商品は仙台市や道の駅などのアンテナショップでも手に入る。7月には仙台市一番町でカフェも開店。コーヒーがつなぐ縁は、広がりそうだ。