名取市-ゆりあげ港朝市
名取川の河口に位置する閖上は、漁港として江戸時代から栄えてきた歴史がある。東日本大震災後は朝市の復活、商業施設やスポーツ施設の再開などが進んでいる。
《ゆりあげ港朝市》
朝市は毎週日曜日の6時から午後1時までの開催。海産物をはじめ農産物や菓子類、飲食など約40店が軒を連ねている。通路は新鮮な魚介類や野菜などを求める人でにぎわう。炉端焼きスペースでは買った魚をすぐに焼いて食べることができるのも嬉しいところ。メイプル館にはお土産品コーナーとフードコートがあり、特産品のしらすや赤貝、季節の食材を使った海鮮料理などが味わえる。そして人気なのがせり市。
買いたいものを品定めしておき、番号が書かれたうちわを掲げて購入する仕組みだ。お得な値段のため多くの人が集まって楽しんでいる。ゆりあげ朝港朝市協同組合代表理事の桜井広行さんは朝市復活とその後、多くの人に助けられたと感謝する。「組合員同士、復活に必死の努力をしてました。今は朝5時から並ぶ人もいて多くのお客さんが来てくれるのが嬉しいですね。みんながワクワクして面白いという場にしたいと頑張っています」。
《名取市サイクルスポーツセンター》
ゆりあげ港朝市の近く、太平洋を望む場所にある。名称の通り1週4㎞のサイクリングロードを備え、遠方にも出かけるツアーを含むため様々なサイクリングプログラムを実施している。またフットサルや3×3バスケットのコート、スケートボード場、おもしろ自転車広場などもあり、体を動かす楽しさを存分に味わえる場所だ。管理棟は温泉のある「輪りんの宿」。広浦からの名取市街地を眺める浴室はゆったりとして露天風呂もある。日帰り入浴と1階のレストランHACHIでの食事という過ごし方も気持ちよい時間となる。健康増進に休養にと何度も訪れたい閖上のスポットだ。