遠刈田温泉 温泉山荘だいこんの花
遠刈田温泉は、戦国時代末期から岩崎山の金鉱開発が行われた折、1601年に温泉が発見されたと伝わる。その後、藩政時代には蔵王権現が伊達家に庇護され、多くの参拝者が登山する拠点として発展した。現在は中心温泉街をはじめ周辺にもホテルや飲食店が増え、人気の高い高原の温泉地となっている。温泉山荘だいこんの花は、1万坪という広大な森の中に18室の離れが散在している。
大自然の息吹を身近に感じられる環境だ。フロントのある母屋は農家風の建物。囲炉裏があり、樹齢180年の金山杉の梁がどっしりとした安定感を醸し出し、大きな窓から見える森の景色は爽やかだ。「おぼろ月」は広いテラスの先にある丸い木の湯舟が印象的。木のベンチでの夕涼みも気持ちがいい。解放感にあふれるが、葉が茂る木々に囲まれてプライベート感も。
部屋はベッドのある10畳、小上がりの3畳、椅子とテーブルを置いた6畳、すべて畳敷き。素足で触れる感覚が心地いい。「つめ草」は、階段を下りた先のテラスに設けられたベンチ型の木製ブランコが楽しい。揺られてみれば童心にかえりそうだ。風呂は十和田石を使った半露天風呂。部屋は、床の間、掘り炬燵式の書斎、木の床のリビングスペースがあり、変化に富んだ造り。蔵王山麓の清涼な空気に包まれて、ゆっくりと自然の恵みを味わいたい。