お母ちゃんとオヤジの珍道中(箱根編 その2 )
当日は日曜日でしたが、天気予報では寒波が押し寄せているということだったので、箱根といえどもあまり混雑しないだろうと思っていましたが、外国人観光客も多く、名勝と呼ばれるところは、どこも大変混雑していました。広い範囲なので、紅葉も盛りを過ぎたところかある一方で、ちょうど今が見頃という場所もあり、なかなか見ごたえのあるドライブでした。中でも、目当ての富士山にお目にかかれたことは最大の収穫でした。気をよくして大涌谷に向かおうとしましたが、ここは大変な混みようだったので、今日はあきらめ、宿泊場所に向かったところ、厳しい現実を突きつけられたというわけです。しかし、現実問題として、先約者を追い出すことなどできるわけがないので、涙をのみました。
ひと風呂浴びて、お決まりの宴会ということになったわけですが、最初は同級生の消息や今回参加できなかった人たちからのお土産提供などで盛り上がりましたが、アルコールが回ってくるにつれ、日ごろのうっぷんを晴らそうとしているのか、お互いに持論を繰り広げる展開になり、話の筋からすると、とんでもない意見の喰い違いが生じているはずなのに、何故かうなずきあいながら、笑顔で方向違いの話をしている。こうした風景はこの会に限ったことではないのでしょうが、下戸のオヤジにしてみれば、多少ハラハラした場面もあったようです。しかし、お母ちゃんは、トンチンカンな話に、終始笑いながら頷いていました。こうして一日目が幕を閉じ、明日に備えることになりました。
部屋はとても広々としてきれいでした。時間は少し早かったのですが、心配だったので早めに布団に入りましたが、やはり、腰の痛みと相性が悪く、夜通し悪戦苦闘しました。やっとの思いで朝を迎え、窓の外を眺めると、すばらしい景色が広がっていました。紅葉のピークは少し過ぎているようでしたが、それがまた、とても落ち着いた色合いだったので、コーヒーを飲みながら、その光景に見とれていました。朝食の時間である8時少し前に、食堂に向かうと、皆さんはすでに席につかれていて、早い人はもう食事を終えようとしていました。オヤジたちも、さっそく朝食をいただくことにしましたが、集合時間まではしばしあったので、ロビーでコーヒーをいただくことにしました。